昭和35年から札幌で日本茶を販売する宇治製茶株式会社。代表取締役の井上社長には、予てから1つの想いがありました。
- 井上社長 :
- 若い方はご家庭に急須をお持ちでない方も多いでしょうし、日本茶を茶葉で召し上がる機会そのものが減っていると思っていました。少し大きな話になるのですが、長くお茶に携わる者として、茶葉で召し上がって頂く楽しさや喜びを味わってもらえる場を作りたかったんです。
その具体的なアイデアが「日本茶カフェ」です。
小売のみの業態からひとつ歩を進めて喫茶スペースを作り、そこで茶葉の美味しさを提供したいと井上社長は考えたのです。
ただ、イー・ナックにとって一つの店舗を作るという大掛かりな改装は過去に少なく、また担当者の後藤にとっては初めてのケース。
- 後藤 :
- 井上社長からそのアイデアを聞いた時、正直「どうしよう…」と思いました。
と後藤はその時の様子を振り返ります。
これまでイー・ナックでは、宇治製茶株式会社のボイラーや屋根の修理など、度々工事を請け負ってきていましたが、「既にある設備を直すこと」と「一から作る」ことは仕事の性質が異なります。
- 井上社長 :
- これまでお願いしてきた工事から、ある程度の信頼感はありましたが、大きな店舗の改装ですから初めはちょっと心配でしたね。
クライアントと担当者、双方が不安を抱えながらの二人三脚がこうして始まりました。
- 井上社長 :
- 日本茶というと「和」のイメージがあると思うのですが、新しく作るカフェでは若い方も気楽に入れて、ちょっとしたおしゃれ感覚を感じてもらえるようにしたかったので、敢えて和のイメージを強く出さないようにしました。
こういった井上社長のアイデア・方向性を踏まえ、イー・ナックは2種類の設計図を作り、提案をしますが、工事が進むにつれ、井上社長の細部へのイメージとそれに応えるイー・ナックの提案とで刻々と姿を変えていきました。
例えば、店内の壁の色。
最初は特別な施工を施す予定もなかった壁を、イー・ナックでは「お茶のイメージを出したい」というご要望から緑の塗り壁調のものへと変更。
「ここが非常に印象的ですね」と井上社長からも好評を頂く仕上がりとなりました。
その他にも、質感の高いテーブル、圧迫感のないガラス製の棚、木の優しさを活かしたカウンターなど、店内は井上社長のイメージとイー・ナックの技術力が組み合わさったオーダーメイドの品々で満たされていきます。
そして設計開始からおよそ3ヵ月。2010年12月6日に日本茶カフェ「茶楽逢(SARAI)」がオープンしたのです。
改装作業前に感じていた不安。その不安を、オープンから約4ヵ月経った今、井上社長に振り返って頂くと「ある程度のイメージはあったとしても、ここまで綺麗な雰囲気になるとは思っていませんでした」とのコメントが聞かれました。
そして、出来あがった日本茶カフェは、メディアやお客さまから大きな評判を呼ぶことに。
北海道内のテレビ局に度々取り上げられ、また札幌市内のカフェを紹介する雑誌にも掲載されたことで、旭川など遠方からもお客さまが来店されるようになった、とのこと。
- 井上社長 :
- カフェがオープンするまで、メディアで紹介されたことは一度もありませんでしたし、以前は50代ぐらいのお客さま中心だったのが、20代の方をはじめ幅広い年代の方々にご来店頂けるようにもなりました。本当に大きな変化です。
宇治製茶株式会社に大きな変化、ブレイクスルーをもたらした日本茶カフェ「茶楽逢(SARAI)」。
ただ、この変化、ブレイクスルーはイー・ナックや後藤にとっても同様でした。
- 後藤 :
- 初めてお話を頂いた時は、どんな感じにしようか、何を使うか、かなり迷いましたが、社内の設計部門にも助けてもらいながら、井上社長に1つ1つ確認しながら作り上げて、すごく想い出に残る工事になりました。工事が終わるのが寂しかったですし(笑)。
1つの目標に向けて、共に歩むパートナーとして作り上げた「茶楽逢(SARAI)」。最後に井上社長からイー・ナックへの評価を頂きました。
- 井上社長 :
- 私からのお願いがその時ごとに変わることもあったのですが、色々なものを手作りで作ってもらったり、都度対応して頂けて有難かったです。点数を付けるとするなら、90点ですね(笑)。
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札幌市豊平区月寒東2条20丁目1-6
TEL(011)852-1513
営業時間:月曜日~土曜日午前10時~午後7時(休業日 日曜・祝日)
茶楽逢のホームページはこちら





